
アルボンは初めてのジェッダ ラティフィはコースアウト
ちょっと今さらですがウィリアムズチームの第2戦サウジアラビアGPのレビューです。
ウィリアムズの2人のドライバーの予選結果は以下のようになっています。
順位 | ドライバー | タイム | 差 | チーム |
1 | セルジオ・ペレス | 1:28.200 | レッドブル | |
17 | アレックス・アルボン | 1:30.492 | +2.292 | ウィリアムズ |
19 | ニコラス・ラティフィ | 1:31.817 | +3.617 | ウィリアムズ |
アレックス・アルボン、ニコラス・ラティフィともにQ1敗退となってしまいました。
PPのセルジオ・ペレスからの差がかなり大きいのが気になるところです。
ラティフィはコースを外れウォールにヒットしてしまい終了。
アルボンはタイヤを作動領域に入れることがうまくできずペースがなかったということです。
「Q2進出は可能だと思ったけど、タイヤの使い方がうまくいかなかった。特に気温が下がってくる夜間は昼間より難しくなる。」
「マシンが悪いわけではないんだけれど、タイヤは非常に繊細だったので作動するタイミングを逃してしまったようだ。」–アレックス・アルボン
ウィリアムズF1公式HPより
「13コーナーへのブレーキングでリアを失ったような感じだった。あのコーナーでリアが限界になったのはこの週末で初めてだったから、かなりびっくりした。」
「バーレーンのときよりもマシンのフィーリングは少し良くなっているが、まだやるべきことはたくさんある。」–ニコラス・ラティフィ
ウィリアムズF1公式HPより
アルボンは昨シーズン出場していなかったため、ジェッダのコースは初めてでした。
超高速の市街地コースに早く慣れる必要がありました。
3回のフリープラクティスで徐々にクルマを仕上げていって
良いハンドリングのセットアップを見つけたようでしたが、
いざ予選の夜になったときに急に難しくなってしまったようです。
「でもレースではいいペースが出せるはずだから、その点ではポジティブにとらえていいだろう。」
「追い越しは難しいが、ペース面で優位に立てれば良いレースができると思う。」–アレックス・アルボン
ウィリアムズF1公式HPより
ダブルリタイアで終わった厳しい週末

決勝は、残念ながら2台ともチェッカーを受けることはできませんでした。
アルボンは残り3周でストップし、ラティフィは16周目にウォールにヒットし、レースを終えています。
「今回のレースはタイヤの消耗が激しいことが予想されていた中、アレックスは長いスティントと数回のセーフティカー出動中においてもタイヤマネージメントがうまくできた。その恩恵を受けポジションアップできるところだったが、接触のせいで右フロントがパンクしてレースを終えることになった。」
「メカニックたちは一晩でニコラスのマシンを修復するために素晴らしい仕事をしてくれたが、残念ながらニコラスは難しいレースを強いられ、最初のピットストップを行う直前の最終コーナーでマシンを失ってしまった。」–車両性能責任者 デイブ・ロブソン
ウィリアムズF1公式HPより
接触についてアルボンはこう言っています。
「最後にポイント圏内に入ろうとランス(ストロール)に対して勝負に出たんだ」
「彼は強力なディフェンスをしてくれたが、残念ながら接触してしまった。パンクでリタイアせざるを得なかったが、ポイントはもうすぐそこだったんだ。」–アレックス・アルボン
ウィリアムズF1公式HPより
このストロールとの接触には多少無理があったと判断され、
レーススチュワードはアルボンに次戦オーストラリアGPでの3グリッド降格ペナルティを科した。
決勝にはある程度の自信を持っていたので、目の前に入賞の可能性があれば
勝負をかけたくなるのはレーサーの性でしょう。
ラティフィは最終コーナーでリアを滑らせてしまい、ウォールにヒット、
リタイアを余儀なくされている。
開幕戦でも、このサウジアラビアGPの予選でもクルマをぶつけているラティフィには、
まずきっちり完走してほしいところだ。
まとめ:まだまだ課題が多いFW44

「ダウンフォースが足りず、マシンとのバランスは難しいが、ウィンドウ内に収まったときは、実はいいマシンなんだ。レース終盤はかなり速かったし、あとはマシンの安定性と予測性を高めるだけ。」–アレックス・アルボン
ウィリアムズF1公式HPより
ダブルリタイアに終わった厳しい第2戦でした。
3年ぶりの開催となる次戦オーストラリアGPではアルボンが3グリッド降格のペナルティを受けることになっていて残園です。
でも上のアルボンのコメントにもあるようにクルマを早くするためのポイントも掴んでいるので、
シーズン前半戦のうちにどこまで仕上げられるかに期待したいですね。
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