
英語は、チャンススキルです。
英語の習得は日本人にとって必須スキルだと言われて30年余り。
2020年度から導入される新学習指導要領でようやく英語が小学校から学ぶことになりました。
週1回、45分。
息子くんたち小学3年生の外国語活動の時間です。
9歳のこどもたちが学ぶ科目とはいえ、
言語の授業がたったの週1コマ(45分)というのはあまりにも少ない。
率直にそう感じました。
私たち親世代が学んできた英語環境よりも前進しているのかもしれませんが、
「必須スキル」と呼ばれているにしてはあまりにも残念な状況ではないでしょうか。
日本の子どもたちに英語を習得させる気があるのか?
疑問に思いましたので、このことについて少し調べてみました。
小学3、4年生の授業は小学5、6年生の授業の準備
新しい学習指導要領は2018年度から移行期間として一部実施されているところもあるため、
すでに英語の授業が始められている学校も多いです。
2020年度に新学習指導要領は本格導入となり、
英語は小学3年生、4年生で「外国語活動」(英語活動)として必修化、
小学5年生・6年生で「外国語」(英語)として教科となりました。
小学3、4年生の外国語の授業は、小学5、6年生での英語の授業に備えて
英語に慣れ親しむために行われるのが主旨ということです。
そのため、小学3、4年生の授業は、英語で「話す」「聞く」活動が中心になります。
歌やクイズ、ゲームなどを積極的に授業に取り入れ
数字やアルファベットを歌で覚える
英語の挨拶表現をクイズやゲーム学ぶ
というような授業を行います。
小学3、4年生の「外国語活動」には、
アルファベットを書く、英文を読むといった活動はなく、
単語テストや単元のテストもありません。
評価は授業中の関心・意欲や、振り返りカード、
教科書へ書き込んだ解答などで行われます。
こう聞くと、小学3年生は週1回45分の授業で目的を達成できるような気もします。
しかし私は、英語の授業は試験のための科目であってはならないと思っています。
言葉に慣れることは必要でしょうが、少しずつでも実践的な練習を進めていく方が
将来的に役立つ科目になるはずです。
英語習得の利点
英語を学ぶのは、人とのコミュニケーションのためです。
◉現在英語を母国語、第二外国語とする人口は20億人以上。一方、日本語を話せる人は約1億2千万人。
◉グローバル化が進んだ現代においては国内外を問わず英語のニーズが高まってきています。
◉英語の情報を翻訳なしに素早く理解できます。
◉インターネット上の情報は、半分以上が英語で書かれていて、日本語の情報とは比較にならないほど大量の情報に触れることができます。
◉多くの国で英語が公用語、または第二言語として採用されているため、研究論文は英語で書かれたものがほとんどです。
◉ウェブの翻訳機能は英語への変換は優れているので、英語以外の言語にもたくさん触れることができます。
◉プログラミングの言語は、英語がベースになっています。
このように英語を習得することで、英語が分からない人と比べて得られる情報が何十倍、何百倍にもなります。
そして思考や行動の選択肢が大いに広がるのです。
普通に暮らせる 今は…
日本の現状を見ると、普通に暮らしていく上で英語が絶対に必要という場面はほぼありません。
そのような状況であるにもかかわらず、なぜ英語を学ぶ必要性があるのかと思う人も多いでしょう。
しかし、変化は見えないところで徐々に進行していて、
突然目の前に現れるものです。
日本の少子高齢化、労働力不足が深刻化する中、多くの外国人が日本で生活しています。
この先日本人の人口がもっと大幅に減少していった場合、日本に住む外国人の割合が大幅に増えていくことも予想されます。
そうした場合、英語によるコミュニケーションが不可欠な世の中になる可能性もあります。
英語ができないと、世の中から孤立してしまうこともあるのです。
もちろん、日本は日本語ができれば生活に困らない国のままである可能性もあります。
結論 英語はいまだにチャンススキル

しかし逆に英語を習得した人たちは、習得していない人よりも
チャンスが広がったということに間違いはありません。
日本から外に出て夢を叶える人。
自分の力を試す人。
外国で自分の魅力を発見した人。
これらをチャンスと呼ばずして何と言いましょうか。
英語を「必須」と言うからいけないのかもしれません。
必要か、そうでないかだけが論じられてしまうためです。
英語は、チャンススキルです。
そこにチャンスがあるならば、
親は子どもの英語習得にもっと意識を向けて、
もっともっと応援すべきのではないでしょうか。
英語は受験のための科目ではありません。
より広いフィールドに目を向けるためのものです。
チャンスっていう言い方にすると
何だかワクワクしませんか?
今後も、子どもの英語習得に関して役に立つ情報や、
そのために親ができることを発信していきたいです。
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