ジェイミー・チャドウィックが週末のマイアミを完全制覇 WシリーズマイアミGPレース1・2

マイアミGP

ディフェンディング チャンピオンのジェイミー・チャドウィック(ジェンナーレーシング/🇬🇧)は、2022年の開幕戦マイアミGPダブルヘッダーにおいて土曜日のレース1の優勝に続き、日曜朝のレース2でも圧倒的な勝利を収め、完璧な週末となった。

このダブルチャンピオンはポールポジションから巧みなドライビングを披露し、昨年からの4連勝、通算8勝目を挙げた。

ネレア・マルティ(クアントフリー Wシリーズチーム/🇳🇱)はトップから3秒差の2位でフィニッシュラインを通過。自身最高位となる2度目の表彰台を獲得した。

昨シーズンのランキング2位のアリス・パウエル(クリック2ドライブ ブリストル モータース レーシング Wシリーズチーム/🇬🇧)は、さらに6秒差の3位でゴール。Wシリーズ10回目の表彰台を獲得した。

マルティのチームメイトで同じオランダ出身のベレン・ガルシア(クアントフリー Wシリーズチーム)は4位となり、Wシリーズでの自己最高位を更新した。

エマ・キミライネン(プーマ Wシリーズチーム/🇫🇮)は3番手からスタートし、レースのほとんどでそのポジションをキープしていたが、最終ラップにパウエルと接触して5位に後退した。

終盤に見事なオーバーテイクを見せたアビ・プリング(レーシングX/🇬🇧)は、ベイスケ・バッサー(シリンレーシング/🇳🇱)の前6位でフィニッシュ。

サラ・ムーア(スクーデリアW/🇬🇧)とレース1で3位表彰台を獲得したマルタ・ガルシア(コートダオ/🇪🇸)はそれぞれ8位と9位だった。

クロエ・チェンバース(ジェンナーレーシング/🇺🇸)はトップ10に入り、初のWシリーズポイントを獲得。今週末に開催されるF1マイアミGPのサポートレースになっているWシリーズにデビューを果たす5人のドライバーの中で最高位を獲得した。

レース2のグリッドは、土曜日の予選で各ドライバーのセカンドベストタイムで決まる。レース1とは逆にチャドウィックがポールポジションから、マルティが2番手からのスタート。ファビアン・ヴォールヴェントはレース1で接触事故を起こし5グリッド降格ペナルティを受けたため10番手からのスタートとなった。

フロント・ロウの2人はそのままの順位でターン1を抜けるが、3番手スタートのキミライネンがマルティにプレッシャーをかける。キミライネンは11コーナーの進入でインを突いて2番手に上がったが、出口で大きくはらんでしまい、マルティが一瞬にしてその座を奪い返した。この時点でトップ10にはムーア、ヴォールヴェント、ガルシアがそれぞれ1つずつ順位を上げ、逆にイートンは8番手から11番手へと順位を下げた。

レースも残り5分となったところでキミライネンがマルティに仕掛ける。これが功を奏して2番手に浮上。その3分後ブルーナ・トマセリ(レーシングX/🇧🇷)が右前輪のパンクでピットインし最後尾に後退。レースは残り3分の1のところで再びマルティがキミライネンを抜いて2番手に上がったが、エマはスタートフィニッシュラインのストレートで反撃し、ターン1で再びポジションを奪取した。2番手争いが過熱している間に首位のチャドウィックはファステストラップを記録しリードを2秒近くまで広げていた。

次のラップでも2番手争いは続き、マルティはターン11でエマを交わして再びスタートポジションを取り戻した。30分+1周のレースの半分が終わったところで、パウエルはターン1でのブレーキングを遅らせて一時的に表彰台圏内に入りましたが、キミライネンは出口でパウエル前をとり3位をキープ。その後パウエルは(ベレン)ガルシアにプレッシャーをかけられますが、コース中盤のいくつかのコーナーでホイール・トゥ・ホイールのバトルを展開。

そのバトルの後方ではムーアが残り14分のターン1でバッサーをパスして6番手に浮上。チャドウィックはレース半分の段階で2位を1.6秒リードしていたが、マルティがファステストラップを記録してトップのアドバンテージを半減させる猛追を見せていました。レースは残り10分。

イートンはこの時点においてコース上で最も速いドライバーで、エンジニアから無線で7位のバッサーに仕掛けるよう促されており、残り7分のターン11でオーバーテイクすることに成功した。その5分後イートンの次の標的はムーアで、ターン17で見事パスして6番手に浮上。次の週のターン1でイートンはムーアからの反撃を抑え、逆にムーアはその後にあるいくつかのコーナーでバッサーに抜かれてしまいました。

最終ラップのターン17でパウエルとキミライネンが接触。キミライネンはスピンを喫してしまい(ベレン)ガルシアの後ろの5番手まで後退した。パウエルはフロントウィングにダメージを負ったが3位でゴールした。

チャウィックはペースを上げて最終ラップに入る。マルティに約2秒の差をつけた、ミスのない完璧な走りでレースを支配しました。

「優勝できて本当に嬉しい。」

「正直なところ、持ち直すことができてハッピーだ。昨日は自信が持てず、優勝できるとは思えなかったが、今回のレースは初めて中断のないレースだったので、それを経験できたのは良かった。」

「サーキットの特性と暑さの中で、ミスをせず、タイヤをコントロールしながらミスのないレースを続けることが重要だった。ネレアはプレッシャーをかけてきたが、私の必要なときだけ対応し、落ち着いてギャップをコントロールすることができた。」ージェイミー・チャドウィック

「もちろん、勝ちたかったけれど、2位という結果には満足している。ジェイミー(チャドウィック)を抜くために全力を尽くしたが、終盤はナーバスになってペースがつかめず、難しいレースになった。この勢いを次のバルセロナにつなげたい。バルセロナは好きなサーキットだし、地元のファンの前でレースができることに興奮している。」ーネレア・マルティ

「まずは、昨日の(レース1の)悪いスタートの後だから、今回はグリッドで失速しないようにすることが大事だった。スタートはとても良かったとは言えないが、昨日よりは良くなったのでポジションをキープできた。」

「プラクティスと予選では少し混乱していたので、スタート後はマシンを学ぶことだった。第1セクターはバンプに苦しみ、ストレートでは追いつくことができなかった。ベレン(ガルシア)とはいいバトルができたし、私はエマ(キミライネン)を捕まえるために懸命だった。エマはブレーキングで失速してしまい、私は避けることができなかった。接触ごはマシンのダメージがひどくて運転するのが大変だったけど、幸運にも持ちこたえることができた。」

「今はジェイミー(チャドウィック)を追いかけることがすべて。昨日はポールポジションを獲得するはずだったが、予選で赤旗が出たことが響いてしまった。昨日のように、完全に自分のミスでウォールに突っ込んでしまうようなことを避けるためにも、安定した走りが必要だ。」ーアリス・パウエル

Wシリーズのレーシングディレクターであるデイブ・ライアンこう語った。

「今日はホッとしたし、とてもいいレースで、ドライバーたちは本当にいい走りができたようだ。」

「ジェイミー(チャドウィック)は明らかに優勝に値するだけの仕事をしたし、素晴らしい週末を過ごした。ネリア(マルティ)のほうは、昨日に続いてとてもうれしい。アリス(パウエル)もいい結果だった。エマ(キミライネン)には何が起こったのかはわからない。」

「赤旗がなく、全体的にずっと良いレースだったのは良かった。タフなレースウイークだったが、皆が一生懸命に働いてくれた。」ーデイブ・ライアン

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