※Wシリーズホームページ 6th May 2022の記事の翻訳
現地時間2022年年5月6日(金)午後4時。
アメリカ合衆国フロリダ州にあるマイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台に
いよいよWシリーズの最初のセッションが開始しました。
Youtubeのライブ配信は(おそらく)技術的な問題が発生。Twitchでの配信は何とかできたようだ。
筆者も後者で最後の15分の放送が見れました。
フリー走行終了直前に、最終コーナーでJujuがウォールにヒットした映像が飛び込んできた。
リアセクションが壊れている様子が見てとれたので、現地時間の5/7(土)朝9時10分(日本時間5/7(土)22時10分)から開始する予選までに修復可能なのかが気になるところ。
しかしJujuはフリー走行14位。今シーズンWシリーズにデビューする5人のルーキーの中ではトップのタイムを記録したのは良いニュースだ。
なおさら予選までにチームがクルマを直してくれていることを祈るのみ。

フリー走行結果
アリス・パウエル(クリック2ドライブ ブリストル・ストリート・モータース・レーシング Wシリーズ/カーナンバー27/イギリス)は、Wシリーズ開幕戦マイアミGPのフリー走行でトップタイムを出し、
2022年の最初の勝利に向けて完璧なスタートを切った。

わずか30分のみのフリー走行は残り時間が1分と少々となった時、
昨シーズンのランキング2位のパウエルがファビエンヌ・ウォールウェンド(コートダオレーシング Wシリーズチーム/カーナンバー5/リヒテンシュタイン)をコンマ1秒以下の差(0.094秒差)である1分57秒118のフライングラップで首位で終えたのだ。
ウォールエンドは灼熱のマイアミで出走18人のうちの誰よりも多くの周回を重ね、
フリー走行3位のWシリーズのダブルチャンピオンであるジェイミー・チャドウィック(ジェンナーレーシング/カーナンバー55/イギリス)にコンマ2秒近い差(0.195秒差)をつけた。

フリー走行順位は以下。
順位 | ドライバー | 国籍 | カーナンバー | チーム | タイム | 差 |
1 | アリス・パウエル | 🇬🇧イギリス | 27 | クリック2ドライブ ブリストル・ストリート・モータース・レーシング Wシリーズ | 1:57.118 | |
2 | ファビエンヌ・ヴォールヴェンド | 🇱🇮リヒテンシュタイン | 5 | コートダオレーシング Wシリーズチーム | 1:57.212 | +0.094 |
3 | ジェイミー・チャドウィック | 🇬🇧イギリス | 55 | ジェンナーレーシング | 1:57.407 | +0.289 |
4 | ネレア・マルティ | 🇪🇸スペイン | 32 | クアントフューリー・レーシング Wシリーズチーム | 1:57.596 | +0.478 |
5 | エマ・キミライネン | 🇫🇮フィンランド | 7 | プーマ Wシリーズチーム | 1:57.648 | +0.530 |
6 | サラ・ムーア | 🇬🇧イギリス | 26 | スクーデリアW | 1:57.736 | +0.613 |
7 | ベイツケ・バッサール | 🇳🇱オランダ | 95 | シリンレーシング Wシリーズチーム | 1:57.938 | +0.812 |
8 | ジェシカ・ホーキンス | 🇬🇧イギリス | 21 | クリック2ドライブ ブリストル・ストリート・モータース・レーシング Wシリーズ | 1:58.067 | +0.887 |
9 | ベレン・ガルシア | 🇪🇸スペイン | 22 | クアントフュリーレーシング Wシリーズチーム | 1:58.830 | +1.712 |
10 | ブルーナ・トマセリ | 🇧🇷ブラジル | 97 | レーシングX | 1:58.942 | +1.824 |
11 | アビー・イートン | 🇬🇧イギリス | 44 | スクーデリアW | 1:59.342 | +2.224 |
12 | マルタ・ガルシア | 🇪🇸スペイン | 19 | コートダオレーシング Wシリーズチーム | 1:59.465 | +2.347 |
13 | アビ・プリング | 🇬🇧イギリス | 49 | レーシングX | 2:00.047 | +2.929 |
14 | Juju(野田樹潤) | 🇯🇵日本 | 10 | Wシリーズ アカデミー | 2:00.172 | +3.054 |
15 | ビアンカ・ブスタマンテ | 🇵🇭フィリピン | 9 | Wシリーズ アカデミー | 2:00.182 | +3.064 |
16 | クロエ・チェンバース | 🇺🇸アメリカ合衆国 | 8 | ジェンナーレーシング | 2:00.492 | +3.374 |
17 | テレザ・バビコワ | 🇨🇿チェコ | 63 | プーマ Wシリーズチーム | 2:00.509 | +3.391 |
18 | エメリー・デ・ホイス | 🇳🇱オランダ | 4 | シリンレーシング Wシリーズチーム | 2:00.747 | +3.629 |
フリー走行 経過
マイアミ・インターナショナル・オートドロームの新しい路面のせいで、ドライバーたちはセッション序盤からグリップ不足に悩まされた。
このフリー走行より前に行われたF1のフリー走行でもよく見られたように、ターン1では大きくコースアウトするマシンが続出。
ドライバー全員がこのわずかな練習時間をフルに使い積極的な走行を見せ、セッションも3分の1を過ぎようとする頃は、昨シーズンのWシリーズランキングトップ3のチャドウィック、パウエル、エマ・キミライネンが最速ラップを塗り替え合っていた。
セッション中盤に差しかかる頃、Jujuのチームメイトであるビアンカ・ブスタマンテがターン8でスピンし、赤旗中断。一旦全車ピットへ戻り一息つく。
5分後にセッション再開。キミライネンが2度のフライングラップを敢行し、残り4分の時点でパウエルとヴォールヴェンドを0.5秒差で抑えてトップとなった。
パウエルが予選に向けての最終アタックラップに臨んだところで、Jujuがターン15の出口でウォールにヒット!? Jujuのアカデミーはそこで動けなくなってしまい、そのままセッションが終了となった。
「私はとにかくストリートサーキットが好きなの。このコースは高速コーナーと低速コーナーが混在する面白いコース。シケインで壁にぶつかりそうになったのは、コーナーの抜け方を試行錯誤していたからで、それほど危なくもなかったんだけど、なんとか回避することができた。」
「ベストラップでは良い牽引力を発揮できたので、このことがどれだけ影響したかを確認しなきゃならない。最初の赤旗のあとクリアラップが1回しかとれなかったので、まだまだ時間がかかりそうな感じだ。でもチームとしては良いスタートを切ることができたので、この調子で明日の予選も頑張りたい。」ーアリス・パウエル
「マイアミは大好き。とても楽しくて、セッション中も本当に楽しかった。」
「第1セクターはとても速く、流れるようなコーナーがたくさんあって、ドライブするには最高。シケインはトリッキーで、縁石に乗り上げてしまいリアを失ってしまったこともあったけど、コース上にマシンをとどめることができた。周回するごとに挙動も良くなっていったので、明日は本当に楽しみだし、成功する週末になると期待してる。」ーファビエンヌ・ヴォールヴェンド
まとめ Jujuは好調な滑り出しながらもクラッシュが痛い

Wシリーズ今季初めての走行を見て、F3だけにスピードや加速はF1とは比べられませんが、
逆にラインも1つだけでなく、差もつきにくく、車の競争として非常に面白く見れました。
Jujuは集中して徐々にペースを上げていったようですが、それだけに最後のクラッシュが痛かった。
これをまた教訓に、今後の走りに活かせれば何よりです。
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