Wシリーズ 2022年ドライバー紹介 Abbi Pulling(アビ・プリング🇬🇧)カーナンバー49

アビ・プリング

レーシングXチームから出場するアビ・プリングはイギリス出身の19歳。

2021年にWシリーズのリザーブドライバー5人のうちの1人として選出されました。

そして同年は4回のレースに出場。

シーズン最後のオースティンで行われたダブルヘッダーのレース1ではなんとPPを獲得。
レース2では初表彰台となる2位でフィニッシュしています。

この2レースでの活躍から大量ポイントを獲得してランキング7位。
2022年のWシリーズへの出場権を獲得しました。

アビ・プリング(左)

2022年3月にはアルピーヌF1チームのアフィリエイト・プログラムのメンバーとして契約。
同年に開催されたF1サウジアラビアGPで、プリングはサウジアラビアでF1マシンをドライブした初めての女性ドライバーとなっています。

Wシリーズにフル参戦する2022年はプリングにとって飛躍の年になるはずです。

アビ・プリングの経歴

プリングは9歳でカートに乗り始めています。

主にイギリスを舞台にカートでのキャリアを積んで、
スーパー1ナショナルジュニアTKMチャンピオンシップで2017年、2018年連続で優勝しています。

そして2018年初頭にレースキャリアをスタート。

イギリスのジネッタ社の提供のワンメイクレースであるジネッタ・ジュニア選手権の最初の3ラウンドに出場したが、ここでは目立った成績は出せなかった。

翌2019年はジネッタGT5チャレンジに活躍の場を移し、ドニントン・パークでのレースでは2戦連続で6位入賞を果たす大活躍。

2020年はJHRデベロップメンツからF4イギリス選手権に参戦し、シングルシーターデビューを果たしました。4回の表彰台を獲得、ランキング6位でシーズンを終えました。

成功した勢いでタイトルを目指した翌2021年シーズン。
しかし思うような結果が得られず、予算不足が理由で途中撤退を余儀なくされてしまったのです。

2021年のWシリーズで大活躍

失意のプリングでしたが、そこに突然の命綱がもたらされたのです。

2021年の冬にプリングはWシリーズのプレシーズンテストに参加していました。
レギュラードライバーとしては選出されませんでしたが、同年の6月にリザーブドライバーに選出されていたのです。

そのためF1オランダGPのサポートレースとしてザントフォールトで開催されるWシリーズ第6戦に招集されたのです。

Wシリーズはイギリスのシルバーストーンで開催された第3戦に出走していたのでこれが2戦目。

プーマWシリーズチームから出走し、ザントフォールトではいきなりの7位入賞。
そして冒頭に記したような活躍を見せたのです。

Photo by Jared C. Tilton/Getty Images

「ザントフォールトは昨年からお気に入りのサーキットのひとつです。それはイギリスのオウルトン・パークに似ているから。」

「ザントフォールトはジネッタGT5で走ったことがあります。ジネッタはシングルシーターではないのでWシリーズのマシンで応用できることはあまりないですが、あるコーナーは上り坂のブレーキングでキャンバーがついている、といったコースについての理解はあったのでとても役に立ちました」ーアビ・プリング

2021年シーズンを40ポイント7位で終えたプリングは、翌年のWシリーズ出場権を獲得しました。

「2022年のWシリーズにフル参戦で戻ってこられることに感激しています。昨年はマシンに慣れることができたし、期待以上の結果を残すことができました。今シーズンはさらにどこまで上積みできるか楽しみ。もちろん目標は勝つことです。」

「私はWシリーズが大好きで、キャリアアップの足がかりになると思っていますし、女性であることをアピールする場にもなっています。グローバルな舞台で経験を積むことは、私たちの女性ドライバーのキャリアにとって不可欠なことです。」

「もしF3に進んだらまたマイアミやオースティンでレースをすることになるかもしれない。シングルシーターカテゴリーへの参加を続けたいし、それはWシリーズだからこそ可能なことだった。」

「もしWシリーズがなかったら、F4には進まなかったと思います。ーアビ・プリング

Wシリーズ公式ホームページ/FEMAILS in MOTORSPORTより

女性レーサーが直面する資金不足の壁にも負けずWシリーズでチャンスを捥ぎとったアビ・プリングはまだまだこれからの10代。

是非Wシリーズで勝利して一つでも二つでも上のカテゴリーに挑戦していってほしい。

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