Wシリーズ 2022年エントリーリスト Fabiene Wohlwend(ファビアン・ヴォールヴェント🇱🇮)カーナンバー5

Wシリーズ

ファビアンの父親が、息子のラファエルと一緒にファビアンをカートで走らせたのがきっかけとなり、彼女はレースの魅力にとり憑かれることになったそうです。

全開で走ったカートから降りたファビアンは

「パパ、これが私の人生でやりたいことなの」

と言ったという。

家族の協力を得て本格的にレースの世界へ

一家はキャンピングカーを購入し、リヒテンシュタインとスイスのさまざまなコースを巡ります。
そしてその後ファビアンはアラゴンチームの一員として2016年のイタリアF4選手権に参加しています。

その1年後、ファビアンはアウディ・スポーツTTカップとフェラーリ・チャレンジ・ヨーロッパ選手権へ部分的に参戦。経験が浅いドライバー向けのコッパ・シェル・クラスで6レース中2回のポールポジション、4回の表彰台、そしてイモラでの優勝を果たす。フェラーリブランドで完全優勝した初の女性ドライバーとなった。

アウディTTカップの廃止に伴い、ファビアンはフェラーリ・チャレンジに引き続き参加。トロフェオ・ピレリ部門は中堅ドライバー向けのプロアマクラスにステップアップした。安定性に悩まされたシーズンだったが14戦で3勝を果たし、イギリス人のクリス・フログバットに次いでランキング2位を獲得。各各クラスごとの世界一決定戦が行われるフィナーリ・モンディアーリで優勝し、4輪で初の女性世界チャンピオンになった。

2019年、今度はプロドライバーとしてフェラーリ・チャレンジのトロフェオ・ピレリ部門に参戦。この大会はバレンシア、イモラ、ムジェロのイベントで構成されており、ファビアンはクラス世界一決定戦で4位という最高の結果を残した。

2019年にWシリーズへ参戦

フェラーリ・チャレンジと並行して、2019年はWシリーズの出場権を獲得し、オープンホイールのレースにも参戦した。

初めてプロのドライバーを中心に戦ったファビアンは、開幕戦のホッケンハイムではいきなり予選フロント・ローにつけ、決勝は6位入賞。第2戦のゾルダー7位に入った。

第3戦ミサノでファビアンは初ポールポジションを獲得。FIA公認オープンホイールレースでのリヒテンシュタイナーとして史上2度目の快挙だ。初優勝とはならなかったが3位フィニッシュで初表彰台を獲得している。

続く第4戦も4位入賞と好調の波に乗ったかに見えた第5戦ではゴシア・ロードストをパスしようとしてフロントウイングを破損し、その結果15位でレースを終えることとなる。最終戦ではシリーズ王者のジェイミー・チャドウィックに続く5位入賞。Wシリーズ初年度はランキングは6位。

ファビアンは翌2020年もフェラーリ・チャレンジに参戦。イモラでの最初のレースでポールポジションを獲得。しかしレース最終ラップで燃料ポンプの故障に悩まされてしまった。

この年はコロナウィルス感染拡大の影響で出場台数が減少する中、ファビアンはコンスタントに表彰台に上るも優勝には届かないというレースが続いた。そしてマシントラブルにより2大会3レースを欠場しなければならない憂き目にも遭った。

しかし2020年シーズン最後のレースとなったミサノではついに優勝を果たし、フィナーリ・モンディアーリでは2位となり、4度の挑戦で3度目の表彰台を獲得した。

シルバーストンではトップを快走

2020年のWシリーズはキャンセルされたが、2021年にF1サポートシリーズとして復活。ファビアンも引き続き参戦した。

オーストリアでの開幕戦では9番手からスタートして3位表彰台。 第3戦のシルバーストーンではフロント・ローからのスタート。ブレーキングミスでアリス・パウエルにオーバーテイクされるまでトップだったものの、これまでのWシリーズでの最高順位となる2位でゴールして2度目の表彰台。

残念ながら残りの5レースでは上位入賞がなくランキング6位でシーズンを終了した。

2シーズンのWシリーズでポールポジションも表彰台も獲得してきて、3年目の節目は初優勝と行きたいところ。2022年シーズンの開幕戦マイアミレース1ではスタートダッシュを決め輝きを放っていたのがとても印象に残っている。Wシリーズでも今後注目されるレーサーだ。

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