
長く鮮やかな金髪に黒のニット帽姿がトレードマークのジェシカ・ホーキンス。
昨年度のWシリーズで惜しくもランキング2位だったアリス・パウエルとともに
クリック 2 ドライブ・ブリストル・ストリート・モータース・レーシング・Wシリーズチームから出走します。
2021年からアストンマーチンF1のドライバー・アンバサダーとしての役割も役割も担っているため今季は良い成績を出したいところ。

カースタントとしても活躍
ジェシカ・ホーキンスの名前はレース以外でも耳にしたことがあるかもしれません。
彼女はプロのスタントカードライバーなのです。
プロのカースタントドライバーとして、映画「ワイルド・スピード」をテーマにしたショー
「FAST & FURIOUS LIVE」に参加していました。
これはワイルド・スピードの名シーンの数々を
カースタント、俳優のアクションによって再現したショーです。
また、ジェームズ・ボンド映画の最新作「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」で見事なスタントドライビングを披露しています。
ホーキンスのここまでの歩み
イギリス出身の27歳はであるホーキンスはイングランドのドーセット州プール出身。
幼い頃からネットボール、ホッケー、サッカーなど、さまざまなスポーツで才能を発揮していました。
8歳のとき初めてカートを目にし、「スピード、競争、すべてにおいてレースというものが好きになった」という。
わずか12歳にしてブリティッシュ・カートのチャンピオンに輝き、
2008年にはホンダ・カデット・ブリティッシュ・オープン・チャンピオンシップというカート選手権でで優勝。
2014年にフォーミュラ・フォードのシルバーストーン戦にスポット出場し四輪デビューを果たす。
同年ミシュラン・クリオ・カップで表彰台を獲得。
翌2015年にはMSAフォーミュラ4(現在のイギリスF4選手権)へ参戦したが、
スポンサー不足によりシーズン中盤で参戦継続を断念することになる。
それでも2016年はVWレーシングカップへ出場し、2017年にはMINIチャレンジUKへ参戦してクラス優勝6回、さらにプロ部門チャンピオンシップでは激戦を繰り広げた末に準優勝を勝ち獲った。

目覚ましい活躍を見せたホーキンスでしたが、さらなるステップアップのための資金不足は続いていました。
レースを諦めようとしていたその時、前述の映画「ワイルド・スピード」のライブショーに出演するスタントドライバーとして抜擢されたのです。
レーサーとは異なる道へ進んだホーキンスでしたが、そこでの成功が彼女のレーサーとしての人生を取り戻すことつながったのです。
2019年からWシリーズに参戦したホーキンスでしたが、
レースをしていなかった時期があったために、またシングルシーターでのテストや経験が乏しかったため、当初はリザルトが出ないという壁に直面していましたが、レースを追うごとに著しく成長を見せ始めたのです。
「Wシリーズに参戦する前に、私は資金が理由でレースを1度辞めていた。でもWシリーズは私に2度目のチャンスをくれたの。グリッドの中では最も経験の浅いドライバーだということは理解しているけど、私は努力を重ねて経験不足を補おうとしている」
ジェシカ・ホーキンス

Wシリーズでのは過去2シーズンともにランキング11位(初年度入賞2回、2021年入賞4回、表彰台なし)。少々印象が薄い成績であるのは一時レースを離れていたことが影響していそうです。
しかし、初年度12ポイント、2021年シーズン27ポイントと大きな成長を果たしています。
出場3シーズン目となる2022年は、経験不足も資金不足も理由になりません。
レーサー ホーキンスにとって勝負の年となることでしょう。
是非表彰台に登る姿を見せてほしいものです。
「アリス・パウエルと一緒にオール・ブリティッシュ・チームの一員になることは素晴らしいことで、プレシーズンを経て今シーズンのスタートが待ち遠しいです。ブリストル・ストリート・モータースは、業界における女性の地位向上のために素晴らしい仕事をしているので、Wシリーズのチームがあることは素晴らしいことであり、私は彼らと一緒に仕事ができることを誇りに思っています。
ジェシカ・ホーキンス
コメント